ロベール・マレ=ステヴァンス

ロベール・マレ=ステヴァンス(1886年 〜1945年)の設計した建物をおとずれました。ル・コルビジェとおなじ時代に活躍したパリ出身の建築家です。
今回は先輩に教えてもらい、彼を知ることになりました。
彼は近年まで歴史に埋もれてしまっていたそうですが、13年前の回顧展をきっかけに再評価されているそうです。建築以外ではパリ市内のインテリアショップで彼の手がけた椅子(復刻版)を見ることができます。

さて、今回おとずれたのはパリのMéchain 通りにあるもので、彼が40代の1928−29年にかけて建てられたものです。
べつの建物がふさいでいて表通りからは見えないのですが、表通りの1階は、おくの建物との共用部分として彼によって改装されています。

通りから


共用部分のいりぐち、ステンドグラスが印象的でした。
Louis Barilletによるものだそうです。


2つの建物をつなぐ共用部分。
扉はジャン・プルーベの手によるもの。


扉をあけると中庭のおくに姿をあらわします。
こちらもステンドグラスが印象的に使われていました。
建物は
螺旋階段(ステンドグラスの部分)を中心に、12部屋のアパルトマンとメゾネットのアトリエが2つあり、そのうちの1つは画家のタマラ・ド・レンピッカが使用していたそうです。
今も人が暮らしています。
今回は、階段や通路などの共用部分しか見学できませんでしたが、
夏にツアーが組まれている時は、部屋の中へ入ることができるそうです。

ステンドグラスがそとの光を柔らかくなかへ取り込み、やさしく全体へゆきわたっていました。

今回の訪問で、ロベール・マレ=ステバンスに非常に興味が湧きました。
ここ以外にも、彼の作品を見ることができるそうなので巡りたいと思います。